大谷翔平に“究極のプラス思考”ゆえの懸念…与四死球増とスタメン落ち、2つの異変が意味すること

公開日: 更新日:

体調は「これまでで一番いい」

 そんな大谷が、今季は開幕前のWBCからフルスロットル。チームを優勝に導き、大会MVPを獲得した勢いそのままにシーズンに突入。投手としてはもちろん、打者としても打率3割、3本塁打、8打点と、ア・リーグ西地区で首位レンジャーズに1ゲーム差の2位のチームを牽引(数字は12日現在)。ネビン監督が言うように、「シーズン序盤から大きな仕事」をしている。

 大谷は今季を迎えるにあたって、「(体調は)去年よりさらにいいですし、いままでの中でも一番いいかなと思う」と話している。プラス思考が強いだけに、このままシーズンを乗り切れると考えているのかもしれないが、長い歴史のメジャーでシーズンを通して好調を持続した選手はこれまで皆無。プレーオフを目指す強豪チームのエースクラスが、5月くらいから徐々にエンジンを吹かしていくのは、開幕から飛ばしてたんじゃシーズン終盤に息切れするからだ。

 最近の四死球増は不慣れなピッチクロックの影響もあるのかもしれないが、投げた本人が「疲れる」と話している。そこへもってきて疲労を考慮してのスタメン落ち。2つの異変が大事への導火線にならないか。前例のなかった高いハードルを次々に飛び越えてきたとはいえ、不安にもなるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動