大谷翔平に“究極のプラス思考”ゆえの懸念…与四死球増とスタメン落ち、2つの異変が意味すること
体調は「これまでで一番いい」
そんな大谷が、今季は開幕前のWBCからフルスロットル。チームを優勝に導き、大会MVPを獲得した勢いそのままにシーズンに突入。投手としてはもちろん、打者としても打率3割、3本塁打、8打点と、ア・リーグ西地区で首位レンジャーズに1ゲーム差の2位のチームを牽引(数字は12日現在)。ネビン監督が言うように、「シーズン序盤から大きな仕事」をしている。
大谷は今季を迎えるにあたって、「(体調は)去年よりさらにいいですし、いままでの中でも一番いいかなと思う」と話している。プラス思考が強いだけに、このままシーズンを乗り切れると考えているのかもしれないが、長い歴史のメジャーでシーズンを通して好調を持続した選手はこれまで皆無。プレーオフを目指す強豪チームのエースクラスが、5月くらいから徐々にエンジンを吹かしていくのは、開幕から飛ばしてたんじゃシーズン終盤に息切れするからだ。
最近の四死球増は不慣れなピッチクロックの影響もあるのかもしれないが、投げた本人が「疲れる」と話している。そこへもってきて疲労を考慮してのスタメン落ち。2つの異変が大事への導火線にならないか。前例のなかった高いハードルを次々に飛び越えてきたとはいえ、不安にもなるのだ。