選手を「生かす」岡田監督と「殺す」原監督…伝統の巨人・阪神戦で露呈したベンチワーク
ベンチワークの差が出たといっていい。
巨人は13日の阪神戦に敗れ、1勝2敗でこのカード負け越し。これで今季は4勝8敗となり、中日とゲーム差なしの5位と精彩を欠いている。
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巨人OBの評論家・高橋善正氏は、「勝敗の結果以上に気になったのが巨人の原監督と阪神の岡田監督の選手の生かし方です」と、こう続ける。
「阪神はこの日、不振の佐藤輝明に代わってスタメン出場した渡辺を筆頭に、2番手の板山、木浪が揃って結果を残した。選手間に競争が生まれ、チームは間違いなく活性化しています」
一方の原監督はどうか。「この日、ドラフト4位新人の門脇を8番・遊撃でスタメン起用するなど、若手を起用していないわけではないですが、門脇はこの日、プロ初打点となる適時打を放つなど、結果を残したにもかかわらず、2打席で坂本と交代した。同じくスタメン起用した9日の広島戦と全く同じことをやっている。門脇を『ポスト坂本』として買っているのなら、腰を据えて1試合をフルで使い切って欲しかった。岡田監督が佐藤輝をスタメンから外したのは、『結果が残せないから』と明確な理由がありますが、原監督の起用は門脇の2打席交代しかり、『何でこの選手を使うの? 外すの?』と疑問が生じるケースが少なくありません」
原監督は今季、輪をかけてベテランと助っ人を重宝している。ここぞの代打は大ベテランの松田(39)と長野(38)。先発ローテは現在、6人中3人が助っ人投手だ。