大谷翔平めぐるトレード騒動過熱!ヤンキースが今季残り年俸14億円と若手有望株を用意か
大谷翔平(29)が日本時間18日のヤンキース戦に「2番・DH」でスタメン出場。3試合連続の35号2ランを放つなど、4打数3安打2打点。3戦連続アーチは2021年6月に2度記録して以来、2年ぶり6度目。今季、95試合目にして昨季の34本塁打を超えた。チームは延長十回、4-3でサヨナラ勝ちした。
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今夏のトレード市場の唯一にして最大の目玉である大谷の周囲が再び、騒がしくなってきた。
大谷を巡っては、MLBネットワークのアナリストも務めるコラムニストのジョン・モロシ氏が関係者の話として「エンゼルスは他球団からのオオタニへのトレード要求を検討する意向だ」と伝えた。
米メディアの報道を総合すると、米東部時間8月1日18時(日本時間2日7時)のトレードデッドラインまでに大谷獲得に動きそうなのはヤンキース、ドジャース、メッツ、レッドソックス、ブルージェイズといった金満球団の他、低予算で運営するレイズも関心を寄せているという。
■ポストシーズン進出は絶望的
エ軍は同地区のライバルであるアストロズに1勝2敗と後半戦負け越しスタートとなり、46勝48敗の勝率.489。大谷の2戦連続本塁打もむなしく、首位レンジャーズと9ゲーム差のア・リーグ西地区4位。
地区優勝以外の最高勝率上位3チームが進出するワイルドカード争いでは、圏内の3位アストロズと6ゲーム差と開き、後半戦開幕早々、ポストシーズン進出は絶望的となった。
今季終了後、FAになる大谷の去就を巡る騒動はますます過熱しそうだが、有力な移籍先として浮上しているのが、18日からの3連戦の相手であるヤンキースだ。
ヤ軍はレッドソックスと並び、首位レイズと9ゲーム差のア・リーグ東地区最下位ながら、ワイルドカード争いではアストロズと2ゲーム差につけている。
ヤ軍は昨季の本塁打王(62本)で、大谷とア・リーグMVP争いを演じたジャッジが右足親指靱帯断裂で長期離脱。先発陣で計算できるのはエース右腕コールしかいないため、7年連続ポストシーズン進出を目指すヤ軍は二刀流を獲得して後半戦の巻き返しを図るつもりなのだ。
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「長距離砲のジャッジが離脱しているうえに、ヤンキースには左の強打者が内野手のリゾ(打率.254、11本塁打、39打点)しかいないため、補強ポイントに合致します。トレード期限である8月1日以降であれば、大谷の今季年俸(3000万ドル=約42億円)の残り分は約1000万ドル(約14億円)で済むだけに、資金力豊富なヤ軍なら賄える。選手育成に定評があってマイナーには有望な若手がゴロゴロしており、交換要員でも折り合いがつくはずです。今回の3連戦でヤ軍キャッシュマン、エ軍ミナシアン両GMによる詰めの協議が行われるかもしれません」