T・ウッズのPGAツアー新理事就任でどうなる? 混沌とする「飛ばないボール」問題
例えば、これからルール総本山であるR&AとUSGAが計画する、飛ばないゴルフボールに関する案件が議論されることになる。
R&Aはいま、プロのドライバー飛距離が伸びすぎて名門コースでの大会開催が難しくなっていることに頭を痛めていた。そこでローカルルールで、プロやトップアマが出場する試合では飛ばないボールの使用を検討している。
これに対してPGAツアーはすでに、R&Aが検討するローカルルール採用を見送ると選手たちに伝えた。これは、モナハンコミッショナーがツアープロ寄りの政策を進めていく姿勢を鮮明にしたもので、今回のウッズの理事就任もツアープロへの人気取りのパフォーマンスとまでいわれた。
ただ、気になるのは飛ばないボールに関してのウッズのスタンスだ。
■かつて飛距離規制に賛成
ウッズは以前、プロの飛距離について質問された際、「このままでは、総距離8000ヤード、9000ヤードのコースが必要となる」と何らかの形でプロの飛距離規制に賛成の立場だった。