T・ウッズのPGAツアー新理事就任でどうなる? 混沌とする「飛ばないボール」問題

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 ツアープロの意見をツアー運営に反映させるにはプレーヤー理事が一枚岩になる必要が出てくるが、ウッズと他のプレーヤー理事のスタンスが違えば選手サイドの要望は通らなくなる。

 モナハンコミッショナーはルール規制でUSGAからの圧力を受けているが、ツアープロの意見を十分に聞いた上で理事会が決定するという大義名分があり、ウッズが賛成しようが反対しようが、自身が泥をかぶらなくても済むから好都合だ。

 ツアープロに飛ばないボールのローカルルール採用を見送ったと伝えたが、理事会でひっくり返すことは可能。その最終責任をウッズに取ってもらえれば誰も文句はないだろうという、モナハンコミッショナーの魂胆が見え隠れする。

 PGAツアーが飛ばないボール採用を見送れば、DPワールドツアーも同調する。現実問題として、「マスターズ」「全米プロ」「全米オープン」「全英オープン」の4大メジャーと、R&AとUSGA主催のアマ競技でしか飛ばないボールは使われないことになる。プロやトップアマが使わないボールはどこのメーカーも作らない。ウッズが新理事に就任しても、飛ばないボール問題の混沌が続きそうだ。

ゴルフライター・吉川英三郎)

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