岡田監督には“全否定”されたが…矢野燿大前監督が講演会で明かした阪神快進撃の「土台」
独走態勢に入ったといっていい。27日の巨人戦に敗れたものの、1日から始まった夏の長期ロードを18勝5敗と大きく勝ち越した岡田阪神だ。
2位広島とは7ゲーム差のマジック21。早ければ9月中旬にも18年ぶりの優勝が決まる古巣について、矢野燿大前監督(54)がこの日、東京都内で行われた講演会で在任時のエピソードを披露した。参加した都内在住の阪神ファンが会の中身をこう明かす。
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「監督通算4年間で一度も優勝できなかったが、『勝ちに行くけど、そこが最優先というよりは、そこに至る姿勢や目的が大事』としたうえで、『勝つことだけじゃない、子供たちの見本になろうという風なことを大事にしていた』と力説していましたね。緩慢守備をした佐藤輝明に対して、『子供の見本になれてんのか!』と叱責したこともあったそうです」
失敗を恐れずチャレンジさせることで選手を育てようとした矢野前監督は、さらにこう自説を展開したという。
「『うまくいけへんけども、それも含めて、苦しく苦しくやるんじゃなくて、こっちが挑戦を背中押しながら、苦しいことも楽しめたらすごいよなっていうのが、僕はエンジョイベースボールだと思う』と、夏の甲子園で107年ぶりに優勝した慶応高校のことも引き合いに出していました」(同)