原前監督は助っ人補強では「裸の王様」…米国スカウト網を破壊し、外国人ほとんど機能せず
セ・リーグ連覇を達成しながら、日本シリーズでソフトバンクに2年連続で4連敗を喫した2020年。ここから21年にかけて米国の外国人選手獲得のためのスカウト網に異変が生じていた。
さるチーム関係者がこう言う。
■原監督が渉外担当の職を解いた
「日本シリーズ惨敗を受けて、編成面の全権を握る原監督が以前にも増して外国人選手の映像を見るようになった。原監督がゴーサインを出して、ずっと前から追っていた助っ人を20年に取り逃がしたことがあって、怒った原監督が渉外担当の職を解いてしまった。コロナ禍もあって、もともと米国の職員は人手が足りていなかった。その渉外担当が球団を去って以来、米国は一時、空白地帯になってしまったのです」
そんな状態で20年オフに補強したスモーク(34試合で打率.272)、テームズ(1試合で同.000)、代役としてシーズン途中に加入したハイネマン(10試合で同.160)にしても「ずっと前からリストにあった外国人」(同前)を獲得せざるを得ず、アップデートできていない情報をもとに連れて来た助っ人は案の定、「全員シーズン途中帰国」という異例の事態に陥った。この21年から巨人は3、4、4位。まるで転げ落ちるかのように暗黒時代が始まった。