22歳アマチュア杉浦悠太が史上7人目のツアー優勝 勝因は“パワハラプロ”の絶滅にあり
「JGAがNTの強化に乗り出したのは14年に軽井沢で行われた世界アマで日本が惨敗してからです」と言うのは、ゴルフライターの金井正樹氏だ。
「JGAは10代選手の育成のため豪州NTコーチのG・ジョーンズを招聘した。彼の教えの中に、ゴルフの中で占める割合が多いショートゲームの練習を重視する、とある。ここのグリーンはコーライ芝ほどではないが芝目があるので流し込むようなパッティングでは入らない。さらに、今回の舞台は海沿いにある典型的な林間コース。しかもフェアウエーには傾斜があるので、第1打のポジショニングが重要だった。通算5アンダー10位の松山はドライバーが不安定だった。杉浦はこの2点が他の選手より勝っていた」
■アマをビビらせるプロがいない
金井氏は続ける。
「もうひとつ大きかったのが、気持ちの切り替えです。11番ダブルボギー、12番ボギーでこのまま崩れていくかと思ったが、そこから立て直した。メンタルコントロールもNTで指導を受けたのではないか」