ロナルド・アクーニャは「パワー・スピード・技術」すべてに死角なし

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ロナルド・アクーニャ(ブレーブス・外野手・26歳)

 ナ・リーグで投げるならば、この男が最大の壁になるだろう。

 昨季は217安打(リーグ1位)、41本塁打(4位)、106打点(6位)、73盗塁(1位)、打率.337(2位)、出塁率.416(1位)と圧倒的な成績を残し、ア・リーグの大谷(当時エンゼルス)とともに満票でリーグMVPに選出。前人未踏の「40本、70盗塁」を成し遂げ、メジャー史上にその名を刻んだ。

 さらに昨季の84三振はリーグ66位という少なさ。80四球は同9位と、選球眼も兼ね備えている。パワー、スピード、技術、どれを取っても穴が見当たらない選手だ。

 一躍シンデレラボーイとなったアクーニャだが、3年前は「地獄」を見た。球宴に出場した直後の2021年7月、右翼守備中にジャンプして着地した際に右足を負傷。「右膝前十字靭帯断裂」の大ケガを負い、22年4月に復帰するまで療養とリハビリ生活を余儀なくされた。ブレーブスは21年に26年ぶり4度目のワールドシリーズ制覇を達成したものの、アクーニャはカヤの外だった。

 当然、狙うは世界一。この男を抑えずして、米球界の頂点は狙えない。

・【関連記事には〈他の強打者たち〉を掲載している】

【連載】山本、今永、松井らを待ち受けるナ・リーグの強打者

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