ルイス・アラエスはイチローも惚れたメジャー最高峰の「安打製造機」
ルイス・アラエス(マーリンズ・内野手・26歳)
現在のメジャーで最もバッティング技術に秀でた選手と言っても過言ではない。
2019年にツインズでメジャーデビューを果たすと、打率3割を切ったのは2021年の1回のみ。昨季まで2年連続でシルバースラッガー賞を獲得している。
22年は首位打者に輝き、アーロン・ジャッジの三冠を阻止。マーリンズに移籍した昨季も巧みなバッティングで打率.354をマークし、今度はナ・リーグ首位打者を獲得。異なるリーグで2年連続首位打者になるのは、メジャー史上初の快挙だ。
イチローも惚れたというバッティングの最大の特徴は広角打法。打球方向が偏らないスプレーヒッティングは、満遍なく水を撒く「スプリンクラー」にもたとえられている。
しかも、打つだけの選手にあらず。二塁を中心に一塁もこなし、22年のシルバースラッガー賞はユーティリティー部門での受賞だった。昨季は主に二塁を守り、いずれもリーグトップの守備率.993、93併殺をマークした。
【関連記事には〈他の強打者たち〉を掲載している】