二刀流継続の致命傷に…「投手断念」を視野に入れた大谷“ピッチクロック批判”の重み
投手の故障が増えていることとピッチクロックの関係性について意見を求められたドジャース大谷翔平(29)は、「間違いなく体への負担は増えていると思う」と発言し、大きな話題を集めている。(【前編】からつづく)
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かく言う大谷はピッチクロックの被害者といっていい。昨年の9月中旬、自身2度目の右肘手術。18年のトミー・ジョン手術に続いてメスを入れ、現在は投手としてのリハビリを強いられている。手術直前の8月には、疲労の蓄積によって試合中に中指がけいれんし、四回でマウンドを降りたこともあった。昨年末に放送されたNHKの特番で当時の疲労度について聞かれ、こう答えた。
「今年(23年)はピッチクロックがあったので、そこが慣れないなと。出続ける上で疲労がたまりやすくなるかなと感じていたので。そこはもう少し改善する余地があったかなというか、もうちょっとリズムをつくりやすい投げ方だったりとかによって、多少削れる部分はあるのかなと。今後の課題の一つかなと思ったりもします」
つまり、ピッチクロックによって疲労が蓄積、故障につながる要因になったことを示唆したのである。さる特派員が言う。