巨人の救世主になるか?緊急補強したヘルナンデスは10年以上マイナー塩漬けの苦労人
巨人が10日、前レンジャーズ傘下3Aラウンドロックのエリエ・ヘルナンデス(29)を獲得すると発表した。
ドミニカ共和国出身の右投げ右打ちの外野手は、今季3Aで20試合に出場し、打率.289、2本塁打、10打点。今月3日に契約解除となっていた。昨季も3Aで137試合、打率.298、18本塁打、99打点、9盗塁。26試合連続安打でリーグ最多の165安打をマークし、二塁打36本を放ったものの、層が厚いレンジャーズでメジャーに昇格することはなかった。
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「11年にロイヤルズに300万ドル(約4億4000万円)という破格の契約金をもらって入団しましたが、パワーがない、スライダーが打てないなどの欠点が目立ち、マイナーで塩漬けにされ続けました。長い間クビにならなかったのは『300万ドル』という大金を払ったフロントの責任になるからでしょう。やっとメジャーデビューを果たしたのは、移籍先のレンジャーズがまだ弱かった22年。つまり11年後です。こんなに長期間マイナーでプレーし続けるのは珍しい。打席で打ち気にはやると、前に突っ込むクセがある。日本の投手はスライダーを多投しますから、どう克服するかがカギになります」