巨人・堀田賢慎はなぜ「打たれそうで打たれない」のか…防御率1点台キープする「4つの秘密」
「阿部監督が言うような140キロちょっとの直球は少ないが、140キロ台半ばから後半が多い。他球団からすれば、150キロ台のイメージと10キロ近いギャップが生まれ、タイミングが合わない可能性があります」
高橋氏が続ける。
「一番の特徴は、長身(186センチ)から投げ下ろす『角度』にある。これがあるから、上段から繰り出すフォークのように縦に鋭く落ちるカットボールが効いてくる。ただでさえ縦カットの軌道は珍しい」
ライバル球団のスコアラーは「堀田の球はスピンがかかっている」と証言する。
昨オフ、師匠でもある菅野とハワイで合同自主トレを行った。
「スピン量にこだわる菅野は指先の感覚を重視していて、『指先トレ』を導入している。同じメニューをこなす堀田にも、相乗効果が表れたのかもしれません」(チーム関係者)
2022年に挙げた2勝はいずれも神宮。今季の3勝も横浜、バンテリンドーム、福井だ。本拠地の東京ドームでの初勝利はお預けとなったが、故障による育成の憂き目も経験した苦労人の元ドラ1右腕が、「ギャップ」「角度」「縦カット」「スピン量」でブレークの兆しを見せている。
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目覚ましい活躍をする堀田だが、「5年目の覚醒」はなぜ起きたのか。
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