キャリアの分岐点になった移籍の選択…名門パリSG、年俸倍額提示した独クラブのオファーを蹴った
ルマン時代にフランスサッカー界に旋風を巻き起こし、その存在が広く知れ渡った。中学3年で短期留学した名門パリ・サンジェルマン(パリSG)への移籍話も浮上。本人も「パリに行きたかった」と今も後悔の念が残っているという。
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松井はルマンで4シーズンを過ごし、2008年夏にサンテティエンヌへ行くことになったが、その前に大きな移籍話が舞い込んだという。
「07~08年シーズンの途中だったと思います。フランス人の代理人から『パリSGのルグエン監督がキミを欲しいと言っている』と聞かされた。実際、パリまで行ってルグエンと話もしました。『今、チームは2部降格圏内にいるから正式オファーはできないけど、来年1部に残ったら取りたい』と直々に言われ、胸が高鳴りましたね」
とはいえ、パリSGはあくまで「獲得希望」。同じタイミングで同じ仏リーグのサンテティエンヌと独シュツットガルトからオファーがあった。サンテティエンヌは「08年3月までにサインをしてくれ。それがリミットだ。サインしなければ別の選手を取りに行く」と、かなり強硬なスタンスだったという。