著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

キャリアの分岐点になった移籍の選択…名門パリSG、年俸倍額提示した独クラブのオファーを蹴った

公開日: 更新日:

 そこで松井はシュツットガルト視察に出向いて環境面を確かめた。

「クラブハウス、練習場、スタジアムを見に行きましたけど、やはりメルセデス・ベンツをつくっているダイムラーが親会社ということで、しっかりしたクラブという前向きな印象を受けました。年俸もサンテティエンヌの倍を提示された。それもうれしかったんですが、『フランス語じゃなくてドイツ語を勉強してほしい』と注文されて心が萎えました。4年間必死にフランス語を覚えたのに、また同じことをするのは負担が大きすぎる。それで断念しましたね」

 結局、松井は契約をせかされたサンテティエンヌ行きを決意。サインを済ませてパリSG入りは諦めるに至った。

「パリSGは最終的に1部残留に成功し、ルグエンも残留した。でも、口約束を信じて待ち続け、他の魅力的な移籍話をフイにすることはできませんでした。あの判断が自分のキャリアの分岐点になったのは事実ですが、サッカーの世界はサインをしなければ何も始まらない。厳しい世界なんだと痛感した出来事でした。ただ、正直に言うとパリにはやっぱり行きたかったですね」と、本人は苦しい胸の内を吐露した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!