著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

浦和アカデミーのコーチに就任 選手個人だけにフォーカスし「1対1の強化」に邁進中

公開日: 更新日:

松井大輔が浦和アカデミーのロールモデルコーチに就任」という一報が流れたのは4月。「クラブのOBでない松井がなぜ浦和に?」と驚いたサッカー関係者やファンも多かっただろう。それは本人も同じ。彼は今、ユニホームを着たことのないクラブで指導経験を積み重ねている。

  ◇  ◇  ◇

「引退発表直後に浦和の水上(裕文=フットボール本部アカデミー育成担当)さんから『ウチで指導しないか?』と声をかけてもらったのが始まりです。水上さんは『アテネ会』も中心となって開いてくれていて、前から親しかった。ただ、その時点では横浜FCとの契約が決まっていたので即答できなかった。その後、横浜FC側が『他でも教えていい』と快諾してくれたので4月から参加することになりました」

 これまで松井が指導に携わったのは4~6月の10回程度だ。同じアテネ五輪世代の親友・阿部勇樹(元日本代表MF)が、JFA公認S級ライセンスを受講中。彼がチームを離れたタイミングで指導に赴く形が基本になっている。

「僕の場合、戦術指導やチームマネジメントは行わず、個人だけにフォーカスしています。主眼を置いているのは1対1の強化。横浜FCで小学生を教える時と同じように理論と感覚的な部分を組み合わせながらアプローチしています。日本には<ドリブルコーチ>はいないけど、僕は、その部分に特化した指導者という位置付けでしょう。練習後のシュート練習に付き合うこともあります。ボールの受け方、シュートにいくタイミング、足の持っていき方、GKやDFの位置をどう見るかなどアドバイスできることは数多くある。今の若い世代は消極的と言われますけど、レッズユースの選手は自分からいろいろ聞いてくる子が多いですね。自分もやりがいを感じます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース