40歳過ぎてフットサル挑戦の内幕「カズさんから『大輔ならできる』と言われてその気に」
新型コロナの影響で1年延期された東京五輪が無観客で開催された2021年夏、大きな決断を下した。5カ国目となる海外挑戦先のベトナム(1部サイゴンFC)を離れ、帰国の途に就いたのだ。が、新たなキャリアとして選んだのは、馴染みのあるJリーグではなかった。フットサルという未知なる領域に足を踏み入れたのである。 (取材・構成=元川悦子)
2020年12月にベトナム最大の都市ホーチミンに渡り、過酷な隔離生活を余儀なくされた。「ここで引退する」という覚悟を持って長期中断した国内リーグ再開を待ち続けたが、Jリーグ移籍期限の8月15日が迫った。
「その時点でリーグ再開が翌年2月になると聞いて『日本に戻ろう』と腹をくくりました。でもJに戻っても、3カ月間まともに練習していないのでフィジカルを戻すのに1カ月以上かかる。そうなるともうシーズン終盤です。オファーをくれたチームは『終盤戦のテコ入れのために力を発揮してほしい』と言ってくれましたが、その時の自分には難しいと思いました」
そこで目を向けたのがフットサルだった。