今時の女子プロは「アイドル扱い」なら国内、「大金稼ぐ」なら海外…日米の賞金とファン気質から読み解く
昨今の円安ドル高の影響もあって、米国ではラーメンが1杯5000円以上もする店があるそうだ。物価はバカ高いが給料も高額だ。プロゴルファーの「給料」を賞金と考えれば、こちらも日米の格差は大きい。
ある若い女子プロは「今は力不足ですが、将来は米国(米女子ツアー)でプレーしたいです。世界最高峰のツアーですし、賞金も魅了ですから」と言う。
昨年の同ツアーの賞金女王はL・ヴ(26)。シェブロン選手権と全英女子オープンのメジャー2冠(年間4勝)を手にし、19試合で350万2303ドルを稼いだ。日本円(1ドル=155円)なら約5億4285万円。
国内の稼ぎ頭は国内外で34試合(国内4勝)に出場した山下美夢有(22)の2億1355万4215円。山下の獲得額は米女子ツアーでは昨季プロデビューしたR・チャン(21)の約2億1541万円とほぼ同額。同ツアーの賞金ランキングなら22位相当だった。
今季、米国でトップに立っているのは6勝しているN・コルダ(25)。12試合で約4億6065万円(300万6871ドル)。国内は20試合(米1試合含)に出場の小祝さくら(26)で1億2176922円だ。4倍近い差がある。
ちなみに、米国の賞金ランク2位は、2度目の全米女子オープンのタイトルを手にした笹生優花(23)の4億1056万円。同3位はエビアン選手権でメジャー初優勝を飾った古江彩佳(24)の約3億7893万円だ。