卓球・張本智和は劣勢になるとメンタル「甘っちょれい」…専門家が指摘する状況打破のカギとは?
【パリ五輪】卓球男子団体
メダルは途切れた。
3大会連続のメダルが懸かった日本時間9日のフランス戦。日本はゲームカウント2-3で敗れた。
第1試合のダブルス戦を落として苦しいスタートとなったこの日。第2試合に登場した張本智和(21)は、第5ゲーム10-7のマッチポイントから5連続失点で逆転負けを喫した。続く第3、第4試合を取ったことを考えれば、「あと1点」としたこの第2試合に張本が勝っていれば銅メダルは獲得できた。
2試合先取から大逆転負けしたスウェーデンとの準決勝も張本の勝負弱さが際立った。最終第5試合を託されたエースはあっさり2ゲームを取りながら、そこから3ゲームを落としてまさかの敗戦。試合後、ショックでひざから崩れ落ちた。
張本といえば、得点時に拳を突き上げて叫ぶ「チョレイ!」が代名詞。一方、連続失点で劣勢になると、別人のように大人しくなってしまう。失点して「チョレイ!」と声を張り上げるわけにはいかないが、気持ちを前向きにする術はないのか。アスリートのメンタルカウンセラーを務める児玉光雄氏(追手門学院大スポーツ研究センター顧問)がこう言う。