巨人V奪回に「天敵」と「鬼門」の二重苦…10年連続負け越しの広島マツダSで9月に6試合
また、この男にやられた。
巨人が20日の広島戦に3-8と完敗。首位攻防戦第1ラウンドを落とし、その差が2ゲームに開いた。5回3失点で今季10勝目を挙げた広島の先発・森下にはこれで8連敗、12戦連続白星なしとなったが、天敵は森下だけではない。
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3安打5打点と大爆発を許した4番の末包である。試合前の時点で打率.269、9本塁打、21打点の末包だが、巨人戦に限れば.360、2本塁打、9打点の大当たり。この男には、昨年も.344、6本塁打、11打点とメッタ打ちを食らっているのだ。
「巨人と広島の対戦成績は7勝7敗(3分け)と五分ですが、敵地のマツダスタジアムでは1勝4敗(2分け)と大きく負け越している。阿部監督も『鬼門』と言っているように、同じ球場で同じように黒星を重ね、しかも、森下や末包といった特定の選手にやられている。スコアラーの責任が問われる負け方です。巨人は優勝を争う広島との直接対決を21日の首位攻防戦第2ラウンドを含めてあと8試合を残していますが、そのうち9月に敵地での試合が6試合もある。巨人がマツダスタジアムで勝ち越したのは2013年が最後で、昨年まで10年連続で勝ち越しがない。まさに『鬼門』で、優勝の行方を左右しかねません」(巨人OB)