西武再建に“身売り”という選択肢は?《今の球団上層部は野球を知らず興味もない》悲惨な現状
「OBとして嘆かわしいですよ」
こう話すのは西武などで活躍した名球会会員の山崎裕之氏だ。
もっか西武は38勝81敗2分け、借金43で5位オリックスにも19ゲーム差と、ブッ千切りの最下位。西鉄時代に記録した球団ワーストの84敗を塗り替えるのも時間の問題だ。
冒頭の山崎氏が続ける。
「今季はルーキーで新人王候補の武内の加入や、入団6年目で頭角を現した渡辺勇ら、投手陣はそれなりに豊富。問題はリーグワーストのチーム打率.209とまったく打てないこと。投手陣が健在な間に、何とか野手を立て直さないといけません。とはいえ、チーム再建には時間がかかる。最低でも5年は必要ではないか」
スポーツ紙などは「渡辺監督代行辞任、来季は西口二軍監督が昇格か」などと報じているが、指揮官の首をすげかえただけでどうにかなる問題なのか。昨季から指揮を執る松井監督を開幕早々に休養させ、渡辺監督代行が後を受けても、チーム状態に何ら変化はないのが現状だ。