ロッテ4位転落の計り知れないダメージ…最も計算できる左腕カイケルで楽天に痛恨敗戦
ロッテのカイケル(36)といえば、2015年のサイ・ヤング賞投手にして、チームでいま、最も計算できる左腕。4位の楽天に1ゲーム差と迫られて迎えた昨18日の直接対決にはうってつけの投手だった。
しかし、その頼みのカイケルが崩れた。
三回裏無死二塁のピンチで、次打者の犠打を捕手の田村が体勢を崩しながら三本間にとんでもない悪送球。これが犠打野戦と失策になり、二塁走者が一気に生還。先制を許すと、なおも1死三塁から犠飛で2点目を献上した。
直後の四回表にポランコの本塁打で1点差に迫ったが、その裏、制球の良いはずのカイケルが制球に苦しんだ。外角球をことごとく「ボール」と判定されるなど2度の押し出し四球。マウンド上で「いまのがストライクじゃないのか!」とばかりに声を荒げるカイケルは、カウントを取りに行った球をとらえられるなど、この回だけで5安打4失点。メジャーと比べて外角にシビアといわれる日本のストライクゾーンへの適応が必要か。カイケルは結局、4回6失点で降板した。
ロッテは「エース」を立てながら痛い星を落とし、楽天と入れ替わりでゲーム差なしの4位転落。そのダメージは大きい。