自然災害、老朽化で使用禁止になる球場は少なくない…かつては「あわや大惨事」のコンクリート崩落事故も
先月上旬、ハリケーン・ミルトンが米フロリダ州を襲い、レイズの本拠トロピカーナ・フィールドのグラスファイバー製の巨大な屋根が吹き飛ばされた。
この球場を所有するセントピーターズバーグ市の発表によると、復旧には5570万ドル(約84億円)が必要で、時間もかかるため来シーズンの使用は不可能。レイズは同じタンパ地区にあるジョージ・スタインブレナー・フィールドを年1500万ドル(約23億円)でスタインブレナー家から借りて来季の本拠地とすることになった。
メジャーの球場が自然災害によって大きなダメージを被ったケースはほかにもある。1994年1月にロサンゼルスでノースリッジ地震が発生した時は、エンゼルスの本拠地アナハイム球場のレフトスタンドに設置された巨大な電光掲示板が崩落。観客席も1000くらいが破壊され、がれきの山と化した。被害総額は300万ドルを超えたが、復旧作業が急ピッチで進められた結果、エンゼルスは予定通り4月11日にホーム開幕戦を迎えることができた。
地震による被害と聞くと、メジャーリーグの歴史に詳しい方は89年のワールドシリーズ期間中に発生したロマプリエタ地震を思い浮かべるのではないだろうか?