楽天・宗山塁に邪魔なだけの「20年にひとりの逸材」という肩書き…たかが実戦初安打に大騒ぎ
本人も苦笑いしているのではないか。
6日の楽天キャンプ第2クール初日。ドラフト1位新人・宗山塁(21=明大)が初の実戦形式となったシート打撃で、高卒2年目右腕の19歳・坂井陽翔から右前打を放つと、遊撃守備では5度の守備機会をいずれもダブルプレーとし、“実戦初安打!”、“併殺5個完成!”とメディアを喜ばせた。
「プロの球を打った? まあ、シート打撃なのでね。投げる方も気は使うだろうし。守備でもプロの球をさばいた? プロの球か…。皆さんがそう言うなら、そうなんでしょうけど」
練習後には三木監督と報道陣のこんなやり取りがあったそうで、指揮官が苦笑いする姿も目に浮かぶ。
言うまでもなく、まだキャンプも昨5日の休日を挟んで、5日目が終わっただけ。結果を判断する時期ではもちろんないが、そこは「20年にひとりの逸材」と言われる最注目の新人だ。1日のキャンプ初日でもフリー打撃で柵越えを放っただけで、スポーツ紙の紙面やネット記事に“プロ1号”の見出しが踊っていた。
今後も些細なことで持ち上げられ、あるいは、ミスをあげつらわれることになるのは間違いないだろう。