心臓病
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大動脈の手術では予定になかった処置を実施するケースがある
以前、大動脈弁狭窄症の手術を行っている最中、上行大動脈の中にあるプラークと、その下にできた血腫を見つけ、それらを取り除く処置を行ったケースをお話ししました。そのまま放置していたら、いずれ大動脈解離を起こして突然死するリスクがあるため...
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退職した中高年は心臓病リスクが低くなる…考えられる理由
退職して働くのをやめた中高年は、心臓病のリスクが低い--。今年5月、そんな研究結果が報告されています。 京都大学などの研究グループが、日本をはじめ米国や中国など35カ国の中高年(50~70歳)約10万人を対象に平均6.7年間...
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少量の飲酒習慣は心臓病の予防効果あり 米国心臓病学会誌で報告
適度な飲酒は健康に良い、というような意見が、以前は専門家からもよく聞かれました。しかし最近の研究では、少量であっても飲酒の習慣には健康面のリスクがある、という見解が一般的になっています。 しかし、狭心症などの心臓病についてみ...
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「孤独」が心臓病のリスクをアップさせるのはどうしてなのか
「孤独」は心臓病の発症リスクを大きく上昇させる──。以前から複数の研究で明らかになっている結果が、今年6月、米国であらためて報告されました。 米厚生省が提出した「私たちの流行病:孤独の蔓延と孤立」という報告書によると、孤独=社...
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【心電図検査】計測時間が短く不整脈が見つけづらい
心臓の異常を調べる検査で、主に「不整脈」と「虚血性心疾患(狭心症など)」のスクリーニングに用いられています。 心臓には洞結節と呼ばれる部位があり、そこから電流が発生して、統率のとれた拍動を繰り返すのです。この電流を測定し、波...
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心臓手術でも脳を冷やして温度を下げてから実施するケースがある
「脳の温度」を意識することは健康維持に大いに役立つ可能性があると前回お話ししました。通常、われわれが日常生活の中で経験する脳の温度は、35~39度台くらいでしょう。その範囲内で、温度が高くなったら冷やし、低くなったら温めて“適温”を維...
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猛暑の健康管理は「脳の温度」を意識して冷やしたい
今年の夏も猛暑が続いています。熱中症への対策はもちろん大切ですが、それとともに健康管理に大いに役立つのではないかと注目しているのが、「脳の温度=深部体温」です。意識して脳にとっての“適温”を維持してあげれば、心臓を守ることにつながる...
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心臓を守るために「乳製品」の摂取は効果的なのか
乳製品の摂取は心臓病のリスクを低下させる──。今年3月にそんな研究データが報告されました。 国立がん研究センターが実施している多目的コホート研究で、岩手、秋田、長野、沖縄、東京、茨城、新潟、高知、長崎、大阪に在住していた45...
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心臓病のリスク因子「プラーク」は手術中に取り除く場合もある
以前、「ナノボット」と呼ばれるナノメートル(10億分の1メートル)サイズのロボットを患者の体内に注入し、血管内の「プラーク(粥腫)」を取り除く治療法の開発が進んでいる話題についてお話ししました。今回は、そのプラークについて詳しく取り...
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新しい心筋症「TGCV」は診断技術の進歩により明らかになった
「中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)」という心臓疾患があります。体内の余分な中性脂肪が心臓の筋肉(心筋)や冠動脈の細胞内にたまり、心臓肥大や動脈硬化を招いて重症の心不全や狭心症、心筋症、不整脈などを起こします。2008年に日本で報告さ...
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「幸福度」の高さが心臓病による死亡率に影響を与える?
医療や福祉サービスが充実しており、安全で清潔な環境で生活する人々は、そうでない環境で生活する人々と比べて、幸福を感じる度合いが高いといえます。また、幸福度が高い社会では、日常生活におけるストレスが減り、そこで暮らす人々の健康状態も良...
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「必要ない医療」で患者に介入する医療機関が増えている
心臓手術を受けた後は計画的なリハビリが重要で、心機能の低下がない場合は「安静」よりも「適度な運動」がより良好な回復につながる。前回お話しした内容です。 現場でも実際にそうした方針がとられていますが、早期回復・早期リハビリだけ...
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適量のお酒が心臓を守るのは本当なのか ストレス緩和が影響
適度な飲酒をしている人は心臓発作が大幅に少ない--。米国でそんな研究結果が報告されました。マサチューセッツ総合病院の研究グループが約5万3000人(年齢中央値60歳、女性60%)を3.4年にわたり追跡調査したところ、軽度/中度のアル...
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AIによる診断と治療はいずれ人間の医師を超えるだろう
前回、「ナノボット」と呼ばれるナノメートル(10億分の1メートル)サイズのロボットを患者の体内に注入し、血管内のプラーク(粥腫)を取り除く治療法の研究開発が進んでいるとお話ししました。臨床の現場で実用化されるにはまだ時間がかかりそう...
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ナノボットでプラークを取り除く治療法が現実になる可能性
1960年代に公開された「ミクロの決死圏」というアメリカ映画があります。脳出血で倒れた患者を救うため、すべての物質をミクロ化させる技術の究極版として、医療チームが乗り込んだ潜航艇を微小サイズにして体内に送り込み、脳の血管内から血腫を...
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ダメージを減らす「心筋保護液」の投与法は進歩し続けている
安全で確実な心臓手術を行うために欠かせない「心筋保護」についてのお話の続きです。 前回まで述べてきたように、心臓を停止させて行う手術では、血流が途絶えることで心筋細胞が障害され、術後に血流を再開しても心臓の収縮が不良で心機能...
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治療を受けてもよくならない…それは「心臓の肥満」かもしれない
心臓の機能が低下して、心不全や狭心症と診断され、治療を続けているのになかなか改善しない……そんな状況に悩んでいる人は、心臓や血管に中性脂肪がたまって起こる“心臓の肥満症”かもしれない。東邦大学名誉教授で循環器専門医の東丸貴信氏に聞い...
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「心筋保護液」はさまざまな試行錯誤の末に確立された
心臓手術において、「心筋保護」が“守りの要”といえるくらい重要であると前回お話ししました。 心臓を停止させて行う手術では、血流が途絶えてしまうことで心筋細胞が障害され、術後に血流を再開しても心臓の収縮が不良で心機能が戻らなく...
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「心筋保護」は心臓手術の25%を占めるといえるほど重要な要素
安全で確実な心臓手術を行うためには、「心筋保護」が欠かせません。心臓手術全体の25%は心筋保護が占めているといえるくらい大事なもので、手術成績を左右する重要な因子です。 心臓や血管のトラブルなどにより心臓の筋肉=心筋への血流...
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脈拍が速いと早死にするという説は本当か?頻脈は心房細動リスク増
脈拍=心拍数が速い人は早死にする──。こんな“説”を耳にしたことがあるのではないでしょうか。厳密には、心拍数は心臓が一定時間内(1分間)に拍動する回数、脈拍は体内の各血管が一定時間内(1分間)に拍動する回数を指しますが、同じ意味とし...
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睡眠時無呼吸症候群の治療装置CPAPが心臓を守り若さを保つ
睡眠時無呼吸症候群(SAS)に代表される「睡眠呼吸障害」は、心臓疾患の大きなリスク因子であることが知られています。今年3月には「循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」の2023年改訂版も発行され、睡眠と心臓...
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サプリメントと正しく付き合うために意識するべきポイント
これまで何度かお話ししたように、私は生活リズムをきちんと整えることを目的として、普段からサプリメントを使用しています。さまざまなものを試してきましたが、現在は、腸内環境をコントロールするもの、抗酸化作用が認められている補酵素など3種...
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心臓疾患を発症したがん患者はまず心臓の治療を行うのが原則
よく使われている抗がん剤の中には心臓に対する毒性が認められるタイプがあり、副作用として心不全を起こすケースがあります。中でも「アントラサイクリン系」の抗がん剤は、使用している患者さんの約10%で副作用として心臓の機能に障害が起こり、...
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心毒性のある抗がん剤を使っているがん患者は心不全に注意
今年3月、一部の抗がん剤で心臓への強い副作用が出ることを受け、日本臨床腫瘍学会や日本腫瘍循環器学会が心臓に対する副作用への対応などについて初めてガイドラインをまとめました。 乳がん、肺がん、胃がん、大腸がん、悪性リンパ腫とい...
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薬のプラスアルファの効果が日本人の健康寿命に関係している
前回、尿酸値と心房細動を含む心臓疾患は深く関係していて、心臓を守るためには尿酸値をきちんとコントロールすることが大切だとお話ししました。そのために、尿酸値を下げる薬をうまく使うこともおすすめしました。その際、尿酸生成抑制薬の“おまけ...
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尿酸値をしっかりコントロールして心臓を守る 心房細動とも関係
中年期に尿酸値が高いと将来的な心房細動リスクが大幅に上昇する──。今年1月、アメリカ心臓協会のオープンアクセスジャーナルに、そんな研究結果が報告されました。スウェーデンのカロリンスカ研究所が、30~60歳で心血管疾患の既往がないスウ...
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大掛かりな手術では術中から血栓ができやすい状態になる
足の骨折や股関節など下肢の整形外科手術を受けた後、療養中に運動量が減ってしまうと、足の静脈に血栓ができる「深部静脈血栓症」、その血栓が血流に乗って心臓まで移動し肺の動脈に詰まる「肺血栓塞栓症」を起こすリスクが高くなると前回お話ししま...
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療養中に下肢でつくられた血栓が動脈に詰まり手術で取り除くケースも
病気やケガで入院や自宅での療養が続き体を動かす時間が減ると、足の静脈に血栓ができる「深部静脈血栓症」と、その血栓が血流に乗って心臓まで移動して肺の動脈に詰まる「肺血栓塞栓症」を起こす危険があります。そのまま重症化するとショック状態に...
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死亡リスク3.5倍の「心房細動」に要注意…患者の4割が無症状
「心房細動」と聞いて、どんな病気かわかる人はそう多くはないのではないか? 巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんやサッカー日本代表元監督のオシムさん(故人)が心房細動が原因で脳梗塞を起こした──と言えば「あぁ」と思う人もいるかもしれない。3...
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「もうひとりの自分」と「時間が止まる」 高みを目指す過程で現れた2つの感覚
前回、およそ20年ぶりに手術での縫い方を変えたことについてお話ししました。チームのスタッフとの連携があまりうまくいかないケースがあり、縫合している最中に糸が切れてしまうトラブルが何度か発生したことが大きなきっかけでした。 手...