サプリメントと正しく付き合うために意識するべきポイント
これまで何度かお話ししたように、私は生活リズムをきちんと整えることを目的として、普段からサプリメントを使用しています。さまざまなものを試してきましたが、現在は、腸内環境をコントロールするもの、抗酸化作用が認められている補酵素など3種類を飲んでいます。
患者さんの中にも、サプリメントを飲んでいる人は少なくありません。ただ、やみくもに試せばいいというわけではなく、サプリメントを飲む際は自分なりの「付き合い方」をしっかりと意識しておく必要があります。
まず認識しておきたいのは、サプリメントには「決定的な効果があるものはほとんどない」ということです。もちろん、効果的だとされる成分が含まれていて、一部の試験で良好な結果が得られたものも数多くあります。しかし、これは「どんな人に対しても同程度の効果がたしかに認められる」というわけではなく、個人差が非常に大きいうえ、「プラセボ効果」と呼ばれる心理的な効果も影響していると考えられます。サプリメントの広告でよく目にする「個人の感想です。効果には個人差があります」といった“注意書き”の通りと考えていいでしょう。