死亡リスク3.5倍の「心房細動」に要注意…患者の4割が無症状

公開日: 更新日:

「心房細動」と聞いて、どんな病気かわかる人はそう多くはないのではないか? 巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんやサッカー日本代表元監督のオシムさん(故人)が心房細動が原因で脳梗塞を起こした──と言えば「あぁ」と思う人もいるかもしれない。3月9日(脈の日)から1週間は「心房細動週間」。このタイミングで心房細動の知識を深めようではないか。

 ◇  ◇  ◇

 心房細動は不整脈の一種。心房内に流れる電気信号の乱れで心臓が急に不規則に拍動するようになり、血液をうまく全身に送り出せなくなる。すると心臓の中の血液が滞って固まりやすくなり、血栓(血液の塊)ができやすくなる。心房細動を放置していると、突然死のリスクが高くなる。

「心房細動の死亡リスクは1.5~3.5倍。すべての脳梗塞の20~30%は心房細動が原因で、心房細動の人は約5倍、脳梗塞になりやすい」(京都府立医科大学不整脈先進医療学講座・妹尾恵太郎医師=以下同)

 その上、心房細動による脳梗塞(心原性脳塞栓症)は命に関わる重篤なものになりやすい。心臓内でできた血栓が脳に飛んでいき脳梗塞を起こすわけだが、血栓のサイズが大きいため脳の太い血管に詰まり、広範囲で脳細胞が壊死してしまうからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い