認知症
-
認知症の親が、がんの手術を迫られた…症状が悪化するリスクは?
認知症患者に大きい手術を受けさせることは病気を治せても認知症症状悪化のリスクはあるのでしょうか──。介護をするご家族から聞かれることがありますが、当然、一定のリスクはあると思います。 しかし、手術が必要になるような「がん」や...
-
実家のリフォームで認知症が進行する 要介護度2→4にダウンするケースも
高齢の親が一人で住んでいると、離れて暮らす子供は心配でしょう。物忘れをはじめ気になる症状があれば、なおさらです。 そんな親が認知症と診断されたら、子供はどうするか。ズバリ、初期は何もしないこと。見守ることを心掛けることが大切...
-
近視でメガネは平気でかけるのに補聴器は…梅沢富美男さんのエピソード
俳優の梅沢富美男さん(72)がテレビ朝日系「徹子の部屋」にゲスト出演され、ご自身が昨年から補聴器をつけるようになったことや、つけるきっかけなど、補聴器にまつわるご自身の体験をお話しになっていたのを拝見しました。 番組の内容は...
-
定期的かつ長期的な運動は認知機能に良い影響をもたらす
健脳カフェ、そしてオンライン健脳カフェでは、積極的に運動プログラムを取り入れています。 高齢者や体力がない人でも筋力向上ができる「ラクティブ」、認知機能と運動機能の向上を目指した「シナプソロジー」などです。 定期的か...
-
言動がガラリ一変…認知症の「日内変動」はなぜ起こるのか
人間の「体内時計」は、脳の中心部の視交叉上核という部位にあります。体内のほぼすべての臓器にも体内時計は存在し、脳からの指令によって体内の時間軸を調整しているのです。 この体内時計によってコントロールされている血圧、心拍数、体...
-
認知症で暴れたり、叫んだり…は誤解 問題行動にはかなりの部分でキッカケがある
皆さん、認知症というと、暴れたり、叫んだりする病気と思っていませんでしょうか。それは、誤解です。今回は、その誤解を解いていきましょう。 現在放送中のテレビドラマ「Get Ready!」第5話では、若年性アルツハイマーを患う妻...
-
最愛の娘を亡くし生きる気力や聞く欲求を失っていた女性が…
補聴器によって生き方が大きく前向きに変わった──。そんな話を聞くことは珍しくありません。さまざまな人生の転機に補聴器の存在があり、日々それに立ち会わせていただいています。 最近、70代の女性が息子さんとご来店されました。ご本...
-
オンラインで認知症の予防情報を発信 既存の対策とどう違う?
WHOが発表する12項目の認知症予防をもとにしたプログラムを実践する場として、東京・四谷に「健脳カフェ」を開設したのは2021年。運動、栄養、社会交流、ゲームなどを行うとともに、生活改善のアドバイスや認知症に関する相談など、幅広い予...
-
認知症の初期症状で「嗅覚障害」が起こるのはなぜか?
認知症の早期発見の手がかりとなる症状のひとつに「嗅覚障害」があります。認知症の検査に嗅覚の異常を調べる項目はありませんから割合ははっきりしていませんが、発症の約10年前、いわゆる認知症の前段階の軽度認知障害(MCI)の頃から、嗅覚は...
-
認知症とは違う「物忘れ」も生活習慣で予防できる 一流医学誌で報告
年を取ると誰でも自覚するのが「物忘れ」です。何かをしようと思って、2階から階段を下りてきて、1階に来たらもう何をしようとしたかを忘れてしまったり、テレビで見る芸能人の名前を毎回忘れてしまったりした時、「ああ、年を取ったなあ」と感じま...
-
補聴器は買えばOKではない 資格を持った専門家の調整が大事
資格を持った専門家が調整することが補聴器の満足度の高さにつながる──。それを示す調査結果が先月末に発表されました。補聴器メーカーなどで構成される「日本補聴器工業会」などが実施したもので、日本における難聴者率や補聴器装用率などの最新の...
-
飲酒量と脳委縮には相関関係が…飲むほどに認知症リスクは増す
日常的にお酒を飲む人に「健康面で気になることは?」と聞くと、大抵の場合、「肝臓」という答えが返ってくるのではないでしょうか。健康診断の前にはお酒の量を減らし、GOT、GPT、γ-GTPといった肝機能の数値が基準値を超えないよう、超え...
-
介護施設に入ったことで認知症の症状が悪化するケースはある?
認知症の患者さんを施設に預けると「認知症が悪化するのでは?」と悩まれるご家族の声があります。実際、介護施設は認知症の症状を治せる場所ではないのですが、預けたから悪化するわけでもありません。 たしかに生活環境が変わることで人は...
-
新しい世代の補聴器に変えたら人の声や音が自然に聞こえるように
以前、この連載記事を読んでご来店いただいた70代の女性のお客さまがいました。この方は、これまで使われていたものと同じメーカーの、一番新しい機種を試されました。 すると「人の声や音が、今自分が持っている補聴器よりも、とても自然...
-
物忘れや無気力の症状は「甲状腺機能低下症」のせいかもしれない
甲状腺は、のどぼとけの下にあるチョウが羽を広げたような臓器。ここでは甲状腺ホルモンというホルモンが作られており、血液によって脳、心臓、肝臓、腎臓などさまざまな臓器に運ばれていきます。 この甲状腺ホルモンの重要な働きが、体の新...
-
認知症の非薬物的療法にはどのような効果があるのか?
認知症の患者さんは、生活環境や対人関係による不快な刺激が抑うつ、せん妄、攻撃、不眠、徘徊(はいかい)などの症状に強く現れます。介護者は、患者さん本人や取り巻く環境を見直し、徘徊などの行動や心理症状の原因となる環境要因を取り除く必要が...
-
物忘れやせん妄の症状は薬の副作用かもしれない 日常的に飲むのは「5種類まで」を目安に
高齢者の精神医療を専門として35年、徘徊(はいかい)中に交通事故にあったり、高いところから落ちたりして亡くなった人は、一人もいません(土手から落ちてケガをした人はいます)。 たとえ認知症が進んで徘徊したとしても自分の命の危険...
-
アルツハイマーの危険度を知りたい! 脳の微細な萎縮をチェックする検査を受けてみた
記者(48)は、この二十数年、休肝日なし。毎晩、家人と2人、ワインを2本軽く空けている。健康診断の数値は正常だが、心配なのが認知症だ。 弊紙で月曜掲載の連載「認知症治療 第一人者が教える 元気な脳で天寿を全う」を担当している...
-
ほんの小さな音も脳を刺激して生活を豊かにしてくれる
世の中には音があふれています。小鳥のさえずりや蜂の羽音、人間同士の会話、さらには自動車のエンジン音に建設現場の槌音(つちおと)と、音は日常生活を豊かにしてくれます。 もちろん、そんな音が聞こえなくても生活に支障はない、と考え...
-
認知症だと思っていたら別の病気だった…医師の大半が経験
今回も「治る認知症」を紹介しましょう。慢性硬膜下血腫です。 脳は非常に柔らかい組織で、破壊されると再生しないため、頭蓋骨や髄膜で守られています。外側から順に、頭蓋骨、髄膜。この髄膜は3つの層で成り立っており、そのひとつが硬膜...
-
認知症の親が暴力…施設から退所を促されたらどうすればいい?
認知症の患者さんが大声を出したり、暴力や徘徊(はいかい)といった症状の悪化で、預け先の施設から退所を促されるケースがあります。 もし、預け先の施設から連絡を受けたら、まずは患者さんが親しくしていた担当者の勤務シフトが変更にな...
-
補聴器で会話が聞こえるようになったら新しいことを始めたくなった
70代後半の女性のお客さまがいらっしゃいました。長年の趣味が、麻雀。ところが、近ごろはそこでの会話が聞こえづらくなり、行きたくないと思うことも増え、一時は落ち込んでいらっしゃったそうです。ある時、このままじゃだめだと思い立ち、当社に...
-
治る認知症「正常圧水頭症」は3つの症状がみられたら要注意
認知症の中には、治療によって治せるものもあります。そのひとつが、「正常圧水頭症」です。 脳脊髄液が脊髄から血管内へうまく流れず、頭蓋内にたまり、脳室が拡大する病気です。10年前にお母さん(Aさん)がこの病気と診断され、治療を...
-
「認知症の進行は独居の方が遅い」高齢者6000人超を診察して分かったこと
私は高齢者の精神医療を専門とし、還暦を過ぎたわけですが、これまでに6000人以上の高齢者を診察してきました。長い臨床経験の中には、認知症家族の家族会運営も含まれています。私ほど家族会に積極的に関わった医師はいないでしょう。 ...
-
「認知症専門病院」への入院条件は?どんな処置が行われるのか
認知症を発症し、在宅介護が困難になると、入居先として特別養護老人ホーム(特養)やグループホームといった高齢者の介護施設が検討されます。しかし、暴力をふるったり、暴言がひどかったりして、同世代の高齢者や同じように認知症を患っている方と...
-
年末年始の帰省時に老親と一緒にやっておきたい「4つの認知機能低下対策」
年末年始に帰省し、久しぶりに親御さんと会うという方も多いでしょう。親御さん、ひいてはご自身の認知機能低下対策のために、一緒にやると良いお勧めの方法を紹介したいと思います。 ■昔のアルバムを一緒に見る 「久しぶりにお父さん...
-
ストレスは認知症の原因になる? 発症リスクが24%増
認知症の原因はさまざまですが、強いストレスを受けると、それをきっかけとしたかのように、認知症の症状が出現したり、急激に進行したりすることはよく知られている現象です。体の病気で入院すると、入院前には健康に生活していた人が、退院した途端...
-
認知症の家族の「特養」への入居待ち期間はどう過ごせばいい?
自宅介護ができなくなった認知症の家族の入居先として最も人気なのが、「特別養護老人ホーム」(特養)です。国や自治体の補助金によって設立されていることから、入居一時金や初期費用がかからないなど比較的安価で利用できるためです。特養の場合、...
-
補聴器は購入後の調整が必要 聞こえづらければ早めに相談を
これまでご来店いただき補聴器を購入された方の事情はさまざまです。その方の聴力や生活環境に応じておのずと補聴器を使う目的も変わってきます。補聴器はその人の心と体を支えるだけでなく、社会参加を促す社会インフラ機器の一面もあるのだという思...
-
「オンライン健脳カフェ」は好きな時にどこにいても参加できる
昨年4月から、東京・四谷で開いているのが「アルツクリニック 健脳カフェ」です。 認知症になった人への支援はいろいろとあるのですが、認知症になる前や、認知症への不安が出始めた人への支援は、まだまだ少ない。そんな人の支えになれた...