アルツハイマーの危険度を知りたい! 脳の微細な萎縮をチェックする検査を受けてみた
記者(48)は、この二十数年、休肝日なし。毎晩、家人と2人、ワインを2本軽く空けている。健康診断の数値は正常だが、心配なのが認知症だ。
弊紙で月曜掲載の連載「認知症治療 第一人者が教える 元気な脳で天寿を全う」を担当している。認知症の知識が深まるにつれ、アルコールがいかに発症リスクを上げるか、わかってきた。一説には、認知症においてアルコールは、たばこよりも害だという。
WHO(世界保健機関)が2019年に発表した「認知機能低下および認知症のリスク低減のためのガイドライン」には推奨する12項目の対策が載っているが、その1つがアルコール。国内外の複数の研究で飲酒が脳にダメージを与えることが証明されている。
「認知症予防には『アルコール摂取減』が必須」と思いながらも、酒ありきの夕食が習慣化しており、行動に踏み出せずにいた。
そんな時に知ったのが脳の「海馬」の状態をチェックできる「BrainSuite(ブレインスイート)」だ。
海馬は記憶力や判断力をつかさどる部位で、海馬の萎縮が、アルツハイマー型認知症と関連していることが明らかになっている。海馬は加齢でも萎縮するが、睡眠不足や運動不足、食事などの生活習慣によって萎縮のスピードが変わる。