横綱・照ノ富士が2日目で早くも土…“速攻で決めたい”焦りが呼んだ「左四つ」
「せめて右四つだったら……」
親方のひとりがこう嘆いた。
15日、2日目にして横綱照ノ富士(32)に土がついた。相手の若元春を土俵際に追い詰める場面もあったが、がぶり寄りで一気に後退。そのままずるずると長期戦に持ち込まれ、およそ100秒の攻防の末、寄り切られて、金星配給である。
照ノ富士は腰と両足にバクダンを抱えている。短期決戦狙いで攻めに徹したのは良かったが、
「照ノ富士は右四つの力士。以前ならば、じっくりと自分の型に持ち込んでから料理していたが、その余裕もなかったのでしょう。若元春得意の左四つのまま攻めてしまい、反撃の余地を与えた。横綱は足腰に不安があるので、攻められたらもろい」
とは冒頭の親方だ。
昨年5月場所以来となる本場所完走を果たせるかどうか……。