崖っぷち横綱・照ノ富士…土壇場であるか、2度目の「火事場の馬鹿力」
横綱照ノ富士(32)が14日初日の初場所に向け、並々ならぬ意欲を燃やしているという。
5日、明治神宮で奉納土俵入りをすると、6日は伊勢ケ浜一門の連合稽古に参加。8日は時津風部屋に出稽古に赴くなど、調整に余念がない。昨年は皆勤わずか1場所。5場所を休場し、4場所が全休だった。まるで晩年の白鵬(元横綱、現宮城野親方)さながらだが、照ノ富士は延命に固執するタイプではない。むしろその逆で、2021年の横綱昇進時はすでにケガと病気で満身創痍。常々「太く短く」と口にしている。
「角界では『横綱の進退は本人にしか決められない』といわれているが、実際は相撲協会や師匠の意向も絡んでくる。ただでさえ、一人横綱の照ノ富士が引退すれば横綱不在となってしまう。仮に本人が引退したくても、周囲がそれを許してくれませんよ」(角界OB)
とはいえ、いい加減、尻に火がついたのも事実。これまで照ノ富士を擁護してきた横綱審議委員会も、先場所後の定例会で「初場所を休場した場合は、コメントを出す」と、“警告”している。
4場所休場後に出場した昨年5月場所は、14勝1敗で優勝。もっか3場所連続休場で、冬巡業を休んだのも「1月場所に向けて体調を万全にするため」(前出のOB)ともっぱらだ。今回も「火事場のばか力」で賜杯を掴めるのか……。