「超訳 小説 日米戦争」佐藤優著

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<大正9年刊のSFを超訳出版>

 大正9年に、樋口麗陽が「日米戦争未来記」という小説を出版。本書はそれを著者が現代語に超訳し、現代の国際情勢を視野に入れた解題を加えている。

 20世紀末の某日、日米戦争が勃発。アメリカは日本が侵略国家であるというイメージを広める、という設定で、原作者の樋口は情報戦の重要性を指摘したが、現在の政治家はそれに気づかない。慰安婦問題も先進国は〈人権〉問題としてとらえているのに、臭い物にフタの対応をしていると著者は指摘する。ビジネスマン必読の一冊。
(K&Kプレス 1600円)

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