「日本人はどう死ぬべきか?」養老孟司・隈研吾著
昆虫好きの解剖学者、養老孟司の理想の死は「ラオスに死す」。昆虫学者は辺ぴなところで客死することが多いという。一方、建築家の隈研吾がカッコいいと思うのは、アメリカの建築家、ルイス・カーンの死に方。インド旅行の後、ペンシルベニア駅で死んだが、しばらく身元が分からなかった。彼はオフィスの階ごとに彼女がいたが、公平を期すためパスポートに住所を書かなかったからだという。
浮世離れした2人の学者の対談を読んでいると、死ぬのが怖くなくなる。
(日経BP社 1300円+税)