「寝たきりにならず、自宅で『平穏死』」長尾和宏著
介護保険ができてから15年。要介護認定者の数は2.5倍にも増えている。本書では、在宅療養支援診療所を開設している著者が、“寿命”ではなく、“健康寿命”を延ばすための生活習慣を伝授している。
例えば、禁煙だ。愛煙家はたばこぐらい自由に吸わせてくれと思うだろうが、たばこを吸う人は、吸わない人に比べてうつ病になるリスクが2.9倍も高い。さらに、ニコチンは背骨の椎間板を劣化させるため、腰痛を発症して寝たきりになるリスクも高まる。また、夫のたばこによる受動喫煙で、妻は1.79倍も肺がんの危険性が高まることが分かっているのだ。
足腰を鍛えるウオーキング法や、100歳を越えても現役の日野原重明医師に学ぶボケない食事法なども紹介する。
(SBクリエイティブ 730円+税)