【集団的自衛権のワナ】“自衛隊の軍隊化”を図る安倍政権。集団的自衛権論議のワナを検証する
「集団的自衛権で日本を滅ぼしてもいいのか」半田滋、川口創著
本書は東京新聞の論説委員と日弁連の憲法委員会副委員長の肩書を持つ弁護士が安倍「壊憲」を徹底検証する。安倍首相は議会でパネルを掲げ、「日本人を輸送する米艦船を守る必要性」を集団的自衛権の説明に用いたが、軍務中の艦船で民間人を救出輸送することは過去に例がない。4年前のリビア内戦でもわざわざ民間船舶をチャーターしたほどで、日米ガイドライン協議でも有事の際はそれぞれ自国の艦船で救出すると明言してあるのだ。政権の「出来レース」の実態を暴く対論。
(合同出版 1600円+税)