「対決 安倍政権 ―暴走阻止のために」五十嵐仁著
「私を右翼の軍国主義者と呼びたいのならどうぞ」と居直った安倍首相。昨年末の総選挙でも、アベノミクスの景気回復一点を争点に、原発も集団的自衛権も引っ込め、終わるとたちまち「圧勝」と称して事を急ぐ首相。後藤健二さんらを殺害したIS(イスラム国)もネット動画で「アベよ、おまえの国民はどこにいても殺される」と首相を名指ししたのだ。そんな人物の不遜と「対決」するために書かれた老学究の渾身の書。アベノミクスは「アホノミクス」と揶揄されるが、著者はむしろ「アホノミス」だと喝破している。
(学習の友社 1300円+税)