「フューチャー・オブ・マインド心の未来を科学する」ミチオ・カク著、斉藤隆央訳
自然界最大の謎である人間の〈心〉の解明が進み、さまざまな可能性が広がっている。例えば、被験者を巨大なMRIに入れ、スキャナーすると、その人の頭の中のイメージを読み取ることができる。かつてはテレパシーという超能力だと考えられていたことが、科学技術でできるようになったのだ。また、全身不随の患者の脳にチップを埋め込み、コンピューターに接続すると、その患者が頭の中で考えるだけでインターネットを閲覧したり、家電を操作することができる。
ニューヨーク市立大学理論物理学教授が書いた、エキサイティングなサイエンスノンフィクション。
(NHK出版 2500円+税)