「シャッター通りの死にぞこない」福澤徹三著

公開日: 更新日:

 闇金で働いていた「おれ」は、社長の斧田に殺されかけ、会社の金3000万を持って逃げ出す。逃走中、空腹を満たすために寂れた田舎町・子鹿町に降り立ったところ、スナックで居合わせた客の賢吾から話しかけられ、事前に用意していた通りイベント会社の社長だと名乗る。

 そして、商店街の青年部に所属する賢吾から、町おこしのイベントを手伝って欲しいと頼まれ、渋々打ち合わせに参加しているうちに、実家の洋装店を手伝う真衣に一目惚れし、その夜も街にとどまってしまう。翌朝、金を入れたアタッシェケースが消えていることに気づいたおれは、イベントを手伝うふりをしながら犯人を捜す――。

 ブラックユーモアに満ちた痛快コメディー。(双葉社 657円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が