「心理療法士ベリマンの孤独」カミラ・グレーベ/オーサ・トレフ著、茅律子訳

公開日: 更新日:

 心理療法士のシリは、大学時代の友人アイーナらとストックホルムで診療所を共同経営。境界性パーソナリティーで自傷癖があるサラや、摂食障害に苦しむシャーロットなどの患者の話に耳を傾けるシリだが、自身も心に深い闇を抱えていた。

 ダイビングのインストラクターだった夫亡き後も2人で暮らした海辺の家に住むシリに、ある日、匿名の封書が届く。中にはシリを盗撮した写真と、「わたしはあなたを見ている」と書かれた手紙が入っていた。シリは、不安を抱きながらも誰にも相談できない。さらに、家の近くでサラの遺体が見つかり、シリは警察から疑いの目を向けられる。スウェーデンの姉妹作家による長編サスペンス。(早川書房 1100円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出