「スケートボーイズ」碧野圭著
大学3年の冬、和馬は1年ぶりにリンクに戻り、練習を再開する。フィギュアスケートで連盟の強化選手だった和馬は、全日本選手権を前に故障。競技をやめるつもりで就職活動も始めていた。
しかし、翌年の全日本選手権で、幼馴染みで同じコーチに習っていた光流が、絶対王者として君臨していた神代を下して優勝。音信が途絶えていた光流に祝福のメールを送ると、思いがけず当人から電話がかかってきた。光流の言葉に励まされ、和馬は全日本選手権を目指し、練習を再開したのだった。6月、大学のスポーツ新聞部に所属する将人は、関東学生選手権を取材中、1年生のときから見てきた和馬の演技の変化に気づく。
男子フィギュアスケートを舞台にした青春小説。(実業之日本社 574円+税)