「血の収穫」ダシール・ハメット著 田口俊樹訳

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 探偵社の調査員の「私」は、モンタナ州パーソンヴィルに降り立つ。夜、依頼人の新聞社の社長・ドナルドの自宅を訪ねるが、主は留守だった。ホテルに戻る途中、私はドナルドが何者かに殺されたことを知る。依頼内容は永遠に分からなくなったが、ドナルドの死は彼が市の浄化キャンペーンに乗り出した直後の出来事だった。長年、市を牛耳ってきたドナルドの父・エリヒューが労働争議を潰そうと雇ったギャングたちが、警察署長まで取り込み、市は無法地帯と化していた。新たにエリヒューから依頼を受けた私は、それぞれのボスたちを対立させ抗争を巻き起こし、彼らを一掃しようと動き回る。

 黒沢映画をはじめ多くの作品に影響を与えたハードボイルドの始祖による長編の新訳。

(東京創元社 960円+税)

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