「いつになったら宇宙エレベーターで月に行けて、3Dプリンターで臓器が作れるんだい!?」ケリー・ウィーナースミスほか著 中川泉訳
人類が6回しか月面に立ったことがないのは、費用がとんでもなくかかるからだ。一般的なミッションの場合、ロケット本体の重量は16%で、積める荷物はたったの4%、80%が燃料などの推進剤だ。だが、費用の面では大半がロケット本体で、しかも、使用後は毎回ほぼ捨てられる。打ち上げロケットを回収可能なものにできたら、コストの90%を削減できるかもしれない。ところが、アメリカのスペースシャトルは再利用可能な設計になっていたが、改修費用がかかりすぎたため、通常のロケットより高くついたという。
他に、3Dプリンターで臓器のコピーを作るなど、実現可能な科学技術を徹底的に解説。
(化学同人 2800円+税)