「カビはすごい!」浜田信夫著

公開日: 更新日:

 善きにつけあしきにつけ、現代人の暮らしに深く結びついている「カビ」の知られざる世界と、つきあい方を教えてくれる科学エッセー。

 カビは、キノコや酵母とともに菌類の仲間で世界に4万種余り見つかっている。その多くは、樹木や落葉などを分解して生きているが、私たちの身の回りに生えるカビは野外のカビとは異なるという。醤油や酒を造るのに使うコウジカビも自然界ではめったに見られないそうだ。カビの胞子は地球上のあらゆるところに漂い、条件さえ整えばどこでも生えてくる。そして成長して広がるとともに多くの化学物質を体外に分泌する。

 そんなカビの基礎知識から、食品をはじめ洗濯機やエアコン、そして住宅のカビ被害の現実や対策を解説。 (朝日新聞出版 740円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情