「海馬の尻尾」荻原浩著

公開日: 更新日:

 頼也は、相手を痛めつけることに快感さえ抱く武闘派ヤクザ。そんな手下の暴走を危惧した若頭は、頼也にアルコール依存症の名目で大学病院での検査を命じる。頼也は、すごんでみせてもひるむことなく淡々と診察を進める医師の桐嶋に苛立つが、組長の顔を潰すわけにもいかず、通院をするしかない。

 検査の結果、頼也は反社会性パーソナリティー障害と診断される。桐嶋によると、頼也の脳には良心と呼ばれる感情が存在しないというのだ。ヤクザに良心などないほうが好都合だと強がる頼也だが、ある日、体に異変を感じる。

 そんな中、頼也を怖がろうともせず待合室で話しかけてくる少女がいた。そのウィリアムズ症候群の7歳の梨帆も桐嶋の患者だった。

 人間の脳の謎を描く医学サスペンス巨編。

(光文社 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  4. 4

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  5. 5

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  1. 6

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 9

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  5. 10

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり