「DASPA 吉良大介」榎本憲男著
国家主体のサイバー攻撃やテロなどに対応するため、各省庁から精鋭が集められ内閣府に国家防衛安全保障会議、通称「DASPA(ダスパ)」が設置される。
警察庁警備局出身の吉良は、組織の要となるインテリジェンス班のサブチェアマンに任命される。
その直後、都内で神経ガスによる毒殺事件が発生。吉良はすぐに現場に向かうが、詳しい情報は得られない。被害者はアメリカ人のプログラマーだった。犯人はドアノブに薬物を付着させていたが、警察の科捜研は毒物の特定に手間取る。吉良がDASPAの化学兵器開発班に分析させると、使われたのはロシア製のバイオ兵器ノビチョクの改良版だと判明する。
人気シリーズ「巡査長真行寺弘道」とリンクした救国サスペンス長編。
(小学館 820円+税)