「ドリトル先生ガラパゴスを救う」福岡伸一著
スズメのチープサイドが動物と話ができるドリトル先生のところにやってきて、イギリス政府が南米調査のために軍艦のビーグル号を派遣することを知らせた。
まだどこの領土にもなっていないガラパゴス諸島は、豊かでおおらかな自然が残る地上の楽園のような地だが、軍事的に重要な位置にある。そのため、イギリス政府に荒らされるのではないかと心配して、ドリトル先生はガラパゴス諸島へ向かうことに。大型帆船ビーグル号の先回りをするためには船ではムリなので、気球でガラパゴス諸島を目指す。
ところが途中で熱帯性の低気圧に遭い、気球はジャングルの木の上に引っかかってしまい……。
科学者福岡ハカセが「ドリトル先生」シリーズへのオマージュとして書いた冒険物語。
(朝日新聞出版 1650円)