「草原の国キルギスで勇者になった男」春間豪太郎著

公開日: 更新日:

 著者はなぜか生まれたときから看護婦に問題児扱いされていた。IQは136と高いが、周囲の状況を把握する能力や常識的教養の項目が極端に低い。

 大学2年のとき、フィリピンで消息不明になった友人を捜しに行って、未知の世界を冒険する楽しさ、難しさを知ったが、それが報われたときのカタルシスが忘れられなくなる。

 大学卒業後、冒険を夢みてビザの滞在可能期間が長いキルギスへ。羊を連れて野宿するつもりだったが、オオカミが出ると聞いて、集落の家に泊めてほしいと頼む。その日は、その家の息子が誘拐婚でさらってきた娘の両親が訪ねてくる日だった。

 問題児が居場所を求める冒険の旅をつづったノンフィクション。

(新潮社 1900円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末