「木乃伊綺譚」菊地秀行著
<魔界都市“新宿”>で、新たな殺しの痕跡が見つかる中、人捜し屋・秋せつらに、キャバレー王のセルジャニから依頼が舞い込む。
セルジャニは、新宿が巨大地震に襲われたX年前のあの日、地震によって生じた亀裂に消えたアンダル王国の王子ラビアと護衛のソドムを捜して欲しいという。セルジャニはラビアの護衛の生き残りだった。実は、あの殺人事件の被害者が数日前にセルジャニを訪ねてきたという。
男たちは、クーデターでアンダル王国の実権を奪った人物から、王子が国外に持ち出したあるものを捜すよう依頼されたようだ。動き始めたせつらは、ミイラとなったソドムが永久機関によって蘇り、ラビアを守っていることに気づく。
「魔界都市ブルース」マン・サーチャー・シリーズ最新刊。 (祥伝社 1078円)