「アメリカ映画に明日はあるか」大高宏雄著
「アメリカ映画に明日はあるか」大高宏雄著
2008年に公開された映画の興行収入の1位は「崖の上のポニョ」、2位は「花より男子ファイナル」で、ベスト10に入ったのは邦画7本、日本・中国・台湾などの合作映画1本、米映画は2本だった。
映画の興行は興行収入が10億円から20億円台の中クラスのヒット作に支えられているのだが、洋画はそのあたりが弱くなっている。
「ジュラシック・パーク」などのCG映像は、米映画からハラハラドキドキの描写力を奪った。ジョージ・ルーカスは黒沢明に大きな影響を受けたが、現在の米国は日本のアニメやポップカルチャーに焦点を当てて、日本を異国情緒に満ちた子ども向け文化の発信地と捉えている。
米国映画の現状をリポート。 (ハモニカブックス 1980円)