坂本龍馬の命日に「海援隊」を解散した武田鉄矢
解散後、武田は映画「刑事物語」シリーズや大河ドラマ「徳川家康」の秀吉役など俳優業を中心に活動。「解散して歌から離れただけで別の人生を歩いているみたい」と心境を語った。以前はリーダーシップを取り続けることをつらいと感じていたというが、ひとりでの活動はさらに疲れる、以前の苦労はなんてことはないと解散の寂しさも口にした。
他のメンバーだが、中牟田は一時テレビ番組の制作会社に作曲家として勤めた後、ソロシンガーとして独立。千葉もラジオのパーソナリティーやソロシンガーとしての活動を経て、音楽関係の会社を設立するなどミュージシャンとしての活動を続け、俳優業中心の武田は2人とほとんど付き合いのないまま10年が過ぎた。
海援隊が再び集まったのは92年4月22日。芸能生活20周年を記念して横浜アリーナで公演を予定していた武田は、「どうせやるなら別れた2人にも参加してもらおう」と急きょ再結成。
「1曲目からよぎるものがあったけど、涙は見せたくなかった」「やっぱり3人そろうと落ち着きます」と心境を語り合った。